モノグラムアンプラントコピー
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null ミハンは顎をしゃくり、苦笑半分という顔をみせた。 「まったくな……では、すぐに誘導するぞ。隣の三十三番機といっしょだな?」 「そうだ」  甲板士官は型通りにコックピット内を一瞥《いちべつ》してから、ハッチを閉じた。  ミハンは、自機の左手をアリサの横に上げて、アリサがその掌《てのひら》にすわるのを待った。  甲板士官はミハン機の左手の指が、アリサの身体をささえるのを確認してから、タラップを移動させた。 「よーし! ミィゼナー五番機、ゴラオン三十三番機、発進位置に!」  突然、ミハンのコンソール・パネルの前のスピーカーに、鉱石無線特有の激しいノイズとゴラオンの発着艦デッキの管制官の声が飛びこんできた。 「ミィゼナー五番機、ミハン、発進位置に移動します」 「どうぞっ! 急いでっ!」  ニーが隣のドウミーロックのコックピットに乗り込み、そのタラップが整備兵の手で機体の横に移動されるのが見えた。  ミハン機の左手にすわったアリサは、キャット・デッキのエレとジョクのほうに大きく手を振って、はしゃいでいるように見せた。  エレも手を振っているようだった。 「…………」  ミハンは、そのアリサを見、背後にリムルを感じて、自分はとんでもないことをしようとしているのではないかと空恐ろしくなった。  甲板士官の旗が発進をうながすように振られた。  ミハンはエンジンの回転をあげて、オーラ係数がレッド・ゾーンに飛びこむのを待った。 「ミィゼナー五番機、発進します!」