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2015-01-30 05:57    ヴィ トン 長財 布新 作2013
「……一つ、疑問が残ります」  なんでしょう、と変わらない笑顔で彼は受けとめる。 「あなたはどうして忘却の採集だけにとどめなかったんですか。それを録音する必要はないし、わたし達の望みを叶える必要なんて、ないじゃないですか」  なるほど、と変わらない笑顔で彼は頷いた。 「簡単ですよ。私は人間でいたかっただけです。自身が人間なのだと、感じていたかった。人間として身勝手に人間だけを大切に扱えば、私はあなた達の仲間になれる。けれどそれだけでは足りないんです。  人を、人たらしめているモノは自己の意志です。  私は、それを示す必要があった。かつての私は、執拗《しつよう》に他人の過去ばかりを求めた。それだけを繰り返してきた。それは紛れもなく私だけの意志です。玄霧皐月は、己の記憶を取り戻すという目的をなくした後も、それを無くしたくなかった。  そう——唯一の人間性、趣味という娯楽を、ソレと定めたのです」 「目的が———目的なんですね」  息を呑むわたしに、彼は満足げに頷いた。 「そうです。ですが黒桐鮮花。魔術師とは、誰もがそういうものですよ」  それが貴女が知りたがっていた言葉です、と人の望みを叶える魔術師は頷いた。      ◇  長くて、意味のなかった問答は終わった。  わたしは立ち去る前に、一つだけこの人物に尋ねたい事をロにする。  それはこの事件の調査を命じられた黒桐鮮花としてではなく、わたしとしての黒桐鮮花が確かめたい事だった。